LINK OF LIFE

『エイジングは未来だ展』

今回のINSTOREの課題で私は資生堂の開催する「LINK OF LIFE展」に参加させて頂きました。LINK OF LIFE展とは、2015年にスタートした資生堂銀座ビルにて開催されている資生堂職員が異分野のクリエーターや企業とリンクして新たな価値創造の可能性を探り、その成果を公開するという展覧会です。

 私は資生堂化粧品開発宮川真紀代氏の考える「未来のカエル」というコンセプトをもとにデザイン制作を担当しました。

私が一番こだわったところはリアリティーと美しさです。特に羽は本来カエルにない部分なので、何度もデザインを修正しました。また、カエルの進化前と進化後の両方の姿を一つのアイテムで見せるという点はとても難しかったです。しかしそこは羽と本体を二つのパーツに分けることによって解決しました。そして作りの面では、関節の動きをリアルにするために、足の形を工夫して、より生きているような立体感を出しました。羽は、silverでは軽やかさを印象付けるためメッシュの素材を使用し、K10では高級感とカエルのみずみずしさを表現するために、七宝の透明感と鮮やかさを取り入れました。

 そして完成した羽の生えたカエルが未来、街の中を自由に飛んでいる様子をディスプレイしました。

発達した後肢でのジャンプ、達者な泳ぎ、オタマジャクシからの変態など、フレキシブルな生命力をもつカエルに私は着目した。残念ながら、両生類の生息には水域と陸域を必要とするため、都市化によってカエルの数が減少しているのは世界的な傾向だ。もしも都会のカエルに未来があるとしたら? 林立するビルの屋上庭園という環境に適応・進化し、ビルとビルの間を自由に移動できるカエルが登場するかもしれない。日建設計の協力による都市の模型と、資生堂、宮川のコンセプトをもとにジュエリー・アーティストの藤島が進化したカエルをモチーフに制作したアクセサリーを展示し、都市の未来とカエルの進化を考察する。